108 Koneprusia brutoni  
 デボン紀 Alnif,モロッコ産 (ヤフーオークションで購入)


ぴろぴろコメント

 全ての棘が見事に掘り出された非常に保存状態の優れた Koneprusia brutoni コネプルシア ブルトニです。   Koneprusia はオドントプレウラの仲間ですが、色々な種類があるようで、本品は顎の下に細かなフリル状の棘が並んでいるのが確認できます。体節は一本一本つなぎ目までくっきりと深みの有る艶を感じさせ、中心の背節から自然に背中の棘へと繋がっています。四方八方に広がる長い棘にはブツブツがあり棘全体が王冠のような曲線をしています。胴体下の両サイドのフリル、尾板の棘も細部まで見事で、棘上のブツブツも良く保存されています。頭部の3本の棘は太く、両眼から続いている構造状の筋線もクッキリ確認できます。
 三葉虫本体の大きさは、たての長さが 直線計測で 約 4.2cm、母岩の大きさは、最大幅 約 9.0cm の分厚くどっしりとした母岩です。これだけの標本をクリーニングするには、世界でも最高に優れたプリパレーター(化石をクリーニングする技術者)が、長い時間をかけてサンドブラスターの圧を微妙に変えたり、様々な先端技術で丁寧に掘り出していきます。最近採取される数は極端に減り、このようなスーパークリーニングの標本は海外で非常に高額になってしまいました。
 

Koneprusiaのクリーニング動画