97　Percocruta 　　
　産地：中国 　年代：鮮新世（200〜600万年前） 　サイズ：約6cm×1.8cm×1.2cm　重さ：約16.3ｇ
（ヤフーオークションで購入）

　ハイエナは長い鼻面と長い足をもちイヌに似ていますが、ネコ目（食肉目）ハイエナ科に属しジャコウネコ科に最も近縁な動物です。
　鮮新世（200〜600万年前）には大型のハイエナ Percocruta がユーラシアやアフリカに住んでいました。そのうちでも最大種は中国で見つかった P. gigantea で肩高1m、頭骨長35cm（ブチハイエナの平均は26cm）もありましたが、鮮新世が終わる頃にこのグループは絶滅しました。
　次に、現在のシマハイエナに近いものが出現し、Hyaene spelaeus（現在のチャイロハイエナの近縁種）はライオンほどの大きさに達したといわれています。
　更新世に入ると現在のブチハイエナのグループCrocuta が現れ、これもまたユーラシアからアフリカに繁栄しました。穴居性で洞窟から多くの化石が集中して発見されています。